大聖人直結で恩師の如く
この世界から「悲惨」の二字をなくしたい――これが戸田先生の熱願であった。
恩師のお心を継ぐ、全国、全世界の宝友が勇んで広布に走る中、数え年120歳の誕生日を迎えられた。
あの豪毅な笑顔を胸に浮かべつつ、尽きせぬ師恩へ感謝の勤行・唱題を行った。
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逆境の弟子たちを励まされた恩師の言葉が蘇る。
「信心は全てを変えていける。悩んで祈った分、境涯が深まる。勇気を出して動いた分、仏縁が広がる。苦労して戦った分、必ず大福運の地盤に変わるんだよ」
世界のいずこでも、宿命転換、三変土田という喜びの実証が輝いている。
南米ブラジルも長い軍政下、同志の苦闘が続いた。
1966年(昭和41年)3月、私が訪れた折の文化祭も、政治警察の厳しい監視のもとで行った。私は皆に呼び掛けた。
「真剣な唱題と、聡明な知恵と、必死の行動で、新しい局面を開いていくんだ」と。
そして積極果敢に対話し、一人一人を理解者に、友人に変えていった。
メンバーの誠実にして忍耐強い社会貢献の積み重ねで、今や各界から絶大なる信頼が寄せられている。
慶祝議会など顕彰が続く中、昨年の学会創立記念日のその日には、かつて監視下で文化祭を行ったサンパウロ市立劇場で、
要請に応えて、イケダヒューマニズム交響楽団が盛大に凱旋コンサートを開いた。若き楽雄たちが平和と希望の妙音を奏で、
市民の方々から大喝采を送られる光景に、私は感無量であった。
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広宣流布は世界同時進行で勢いを増している。ゆえに一つの地域の挑戦と勝利は、全同志に波動を広げる。
アメリカのリーダーも、1956年(同31年)の大阪の戦いを学び、私が関西の友へ贈った長編詩から「絶対勝利への七つの鉄則」を確認し合ってきた。
それは――
師弟不二の呼吸がある。
法華経の兵法がある。
異体同心の団結がある。
破邪顕正の勇気がある。
電光石火の速度がある。
行動第一の同志がいる。
そして、「負けたらあかん!」という勝利への執念がある――。
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2月16日は、御本仏・日蓮大聖人の御聖誕の日。
東京・大田の先達・池上兄弟への御聖訓を拝したい。
「がうじゃうにはがみをしてたゆむ心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにて・うちふるまい・いゐしがごとく・すこしも・をづる心なかれ」(御書1084ページ)
この「師子王の心」こそ、創価の師弟の魂である。
大聖人直結で、恩師の如く、何があろうと恐れなく、「いよいよ」の心で前進だ。
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「絶対勝利への七つの鉄則」すごいご指導に命が揺さぶられました! 題目第一ですべての戦いに絶対勝利を勝ち取ってまいります!