5年連続盗塁王に輝いたプロ野球・阪神タイガースの赤星憲広元選手は、一、二塁間をおよそ3・2秒で走った。投手が投げ、捕手の送球が二塁に到達するまでの時間も平均3・2秒。単純に考えれば、セーフの確率は五分五分▼だが赤星選手は、盗塁成功率8割以上を誇った。秘訣は何か。氏は、まず「走る勇気を持つこと」だと答える。そして、走る勇気を持つには、「準備をすること」が必要だと(『頭で走る盗塁論』朝日新書)▼相手投手や捕手、内野手の体の動きを観察する。データから配球パターンを割り出す。打者の特徴、アウトカウント、点差、風向きなどを考える。万全の準備が盗塁する決断を生む。裏付けのない勇気は、ただの無謀に過ぎないのだ▼先日、80歳でエベレスト登頂に成功した冒険家の三浦雄一郎氏は、1日当たりの行程を従来の半分に減らし、ベースキャンプから山頂までのキャンプの数を増やした。「緻密な計画」が、ここでも偉業を支えていた▼私たちの活動も、方程式は同じだ。ある男子部の友が言っていた。「自分は、誰よりも友人の幸福を祈り抜いている。そう思った時、〝語る勇気〟が湧いてきました」。広布前進の、基本にして最高の準備は、友を思う強き祈りにある。(糀)
「昔から段取り八部」と言われ前段階の準備が事の正否を決めていく!誰でもわかっているようだが、それではそのように実行しているのか?少なくとも忘れ物する次元では何も言えない!自分がどうして成し遂げたいのか?その思いが本気なら・・もっと毎日を大切にしていこうと決意しました。