2013年7月に福島の方からお電話いただきました。大震災で被災され避難地域に指定されて現在は別の住居に暮らしているそうです。初めはそのお仏壇の修復をご依頼いただきましたが、仏壇の移動、修復の期間、予算などお客様のご要望にお応えできないことがわかりました。お客様からは代替案として中古仏壇の購入を考えるとの事で12月に引っ越すタイミングで仏壇を探しておいていただきたいとの事でした。10月に入りご希望に近い仏壇が入荷、私が塗装、電動機のメンテナンスを行いご報告するとご夫婦でご来店いただき実物をご覧いただきました。ご夫婦とも気に入っていただきご購入いただきました。
12月21日天気は快晴、大震災よりできるだけ被災された方のところには納品時にできるだけ同席させて頂き、現場での体験等を少しでも教えて頂くように心がけております。お引っ越し当日でもありやさしさあふれる内部のかた数人と私も一緒にお手伝いさせて頂きました。お仏壇も届けられ「良い仏壇ですね新品みたい!」と皆さんに言っていただきました。運送のトラブルで経机が翌日届けられましたが、とても喜んで頂け本当にうれしくなりました。皆さんと一緒にお弁当を和気あいあいと頂きました。
いつも思うのですが、学会員は昔から知り合いのような方ばかりで不思議ですね、過去世からの宿縁なのでしょうか?新たな同志とご縁をいただき感謝のこころで帰路に付きましたが、高速の入口手前左側に数十件の仮設住宅がありました。新年も仮設からの暮らしが始まるのだと思うと感慨深いものがありました。