5年前の4月26日に宮城県石巻の雄勝町に仏壇をご注文頂き、その納品の仕事で行きました。東北道は自衛隊の車ばかりでそのほかの車は救援物資、消防車、警察などの関係車両がほとんど、私たちのワゴン車は異質にも見えました。東北道から仙台に入り仙台東部道路の海側の田んぼには車が何台も突き刺さってる光景には本当に驚きました。そして
三陸道にはいりますと、道路にヒビなど入りだしていました。石巻河北インターで降りると、そこは自衛隊の車両ばかりで町が埋まっていました。テントの群れ、重機などすべて自衛隊。ここから北上川の横の道路を通り雄勝町に向かうのですが、途中道路が破壊され鉄板が敷いてありました。また、橋も寸断され、そこから道路もそのまま悲惨な結果になった大川小学校方向も通行止め、右折して雄勝方向へ、途中の被災した新築の家、山の側面や、田畑に突き刺さっている車達、ドンドン光景が悲惨さを増してきました。言葉が出ない状況を見ながらようやくお客様宅へ、ここには非難されている方が20名ほどいるとの事、日中はかたずけなどでいないのそうで、仏壇をお届けしましたが、お客様ともほとんど会話にならないくらい衝撃が強く心が痛みました。帰路に着き町からしばらく走知りました。この写真の場所は北上川の側で住宅と田んぼのあった・・らしいところでした。雄勝から石巻市内に戻るところ、ここまでは車のおけるところはすべて自衛隊さんの車両で埋まっていました。
この5年で随分と被災の状態から復興の土音が響きましたが、未だに5年前に命に刻んだ被災の現場とお客さまとのほんの少しの会話・・経験された方しかその惨状はわかるはずもないものだと思います。