ご本尊表装替え:染み抜き:仕立て直しについて長野県の方からご質問が有りました。41年のご本尊が線香・ローソクで茶色になっている。表装替えするとどうなるのかお聞きしたい:表具部門の説明
表装替えについて私のYouTubeを見ていただき、お電話を頂戴しました。当店の「表具部門」のページをご覧になっていないとの事でしたのでご案内させていただきました。
質問内容は、現在のご本尊様は親の代に頂きました「日達上人の特別御形木ご本尊様」との事、永年の線香やローソクでご本尊様の文字が見えにくくなっていて、勤行していて気になりお電話したとの事。
ご本尊様の表装替え・染み抜き・仕立て直し:はすべて同じ内容で表現を変えています。
白紙に南無妙法蓮華経と書写されているのがご本尊様で「本紙」「正紙」などと表現されています。
この白紙に部分が長年の線香やローソクの主に油煙からだんだんと白紙から茶系に色になっていき
南無妙法蓮華経の墨の黒文字との差が見にくくなってくる普通の現象になります。
ご本尊様は表面の和紙になりますが、実際は何層にもなっていて、表装である織物」の生地でご本尊様の四方を囲み上下の軸で校正されています。
ご本尊様を上一枚だけの状態にして特殊な漂白剤につけると、白紙が元の白色に復元し、墨の黒文字は
漂白されないので、ご本尊様自体が新しく生まれ変わったようにきれいになります。
もちろん現状のご本尊様の状態に即しますので、シミや割れが酷い場合は多少影響を受けてしまう場合もありますが、基本的に白紙になります。
漂白したご本尊様を和紙で裏打ちし、さらに裏打ちしながら新しい織物生地などで表装をしさらに和紙で裏打ちして仕立て直しが完了していくという経緯になります。裏打ちの枚数などは表具師さんの技術により決めていくようです。
当店でご紹介してます表具師さんは、当代随一の方ですので、ご本尊様もしっかりと仕立て直しして頂けますので安心してお任せください。
ご本尊様の表装替えについて不明点や疑問点がある方は以下lineからお問い合わせください